新しく制作したサイトの売上が全く上がらない場合の対処法

「せっかく制作会社にサイトを作ってもらったのに、全く売上が上がりません」

中小企業などでは、このようなケースが割とあります。

このような場合の対処法を紹介します。

1.なぜ売上が上がらないかの原因を把握する

まずは、サイトから売上が上がらない原因を把握することが第一歩です。
この際に気を付けなければいけないのが、「何となくここが悪いんじゃないか？」という感覚で判断してしまうことです。
よほどWEBに精通した人であれば、経験やノウハウからある程度のパターンに当てはめて予測が出来るかもしれませんが、実際はそうではなく、「ただの素人考え」や「当てずっぽう」になってしまう場合が多いです。
 
WEBサイトでは、大変便利なデータによる解析（アクセス解析）が出来ます。
アクセス解析によって、
・どのくらいアクセスがあるか
・アクセスした人が平均何ページ見ているか
・流入の多いページがどこか
・どんな検索ワードでアクセスされているか

など、様々なデータを見ることが出来ます。
このデータを見れば、ある程度原因は把握できます。
 
・アクセスが全くない（1日数件〜数十件程度）
・アクセスは多いのにアクセスの質が低い（サイトに来ても離脱してしまう）
・競合他社に比べると明らかに見劣りする

この辺りが主な原因として考えられます。

2.最も多い原因は「アクセス数が少ない」こと

これまで、数多くのサイトの立ち上げやリニューアルに関わってきましたが、
・アクセス数が多いのに売上が全く上がらないサイト
というのは、殆ど無いです。
 
ざっくりと言ってしまえば、アクセス数とサイトでの成果は比例していく場合が非常に多いです。
 
多くの「成果（売上）の上がらないサイト」は集客が出来ていない場合が非常に多いです。
分かりやすく言えば、「誰も見ていないので、誰も使わない（買わない）」状態です。

3.対処法：手っ取り早くアクセスを集めて、成果があるか試してみる

アクセス数が少なくて、サイトの成果が出ていない場合、
「アクセス数を増やしたら、どうなるか」試してみることが出来ます。
 
GoogleやYahooでは、『リスティング広告』という広告があります。
検索結果の上や下、横に出てくる広告です。
これは、いわば「お金を掛けてアクセス数を集める」仕組みです。
 
リスティング広告は、
・クリックされると広告料が発生する
・予算の上限を決められる
・少額からでも始められる（予算の下限なし）
 
というメリットがあり、他の媒体の広告よりもハードルが低く効果も見えやすい広告です。
 
試しに、1ヵ月限定で10万円程度予算を使えば、
そこそこのアクセスは集められるんじゃないでしょうか。
 
アクセスを集めてみて、

4（1）.成果（売上）が上がった場合

「集客が出来れば売上に繋がる」事が分かったので、
集客にまず重点をおいて、サイトを改善していけば、成果の上がるサイトになっていきます。

4（2）.成果（売上）が上がらなかった場合

集客ではなく、「内容（コンテンツ）」に問題があるかもしれません。
■そもそも、提供しているサービスや商品は需要があるのか
■WEBサイトではなく、別の営業方法や集客方法の方が適切かもしれない
■競合他社と比べて、魅力はあるか
 
こちらの方が根本的な問題で、1度スタート地点に戻って見直したほうが良いかもしれません。

サイトをリニューアルする場合も、「原因を把握したうえで、課題を解決するためのリニューアル」なのか、「何となく刷新するためのリニューアル」なのかで、大きく得られる成果も変わってきます。

「アクセス解析とか、リスティング広告とか小難しい話はよく分からん！」という方は、
・集客無くして成果なし
・新しく立ち上げたサイトで大事なことは、1に集客、2に集客、3、4、が無くて5に集客
というくらいの感覚で、専門家に依頼すると目的が明確になって良いんじゃないでしょうか。
多少費用は掛かりますが、大きな費用を掛けて失敗するより、小さな費用で失敗のリスクを減らせると考えれば、闇雲にリニューアルを繰り返す、というような事も無くなると思います。

商用のWEBサイトは、「WEBで人を集めるためのツール」で、
「人の集まらない（集客できない）サイトに価値はない」といっても過言ではありません。

 
 
『いかにして、人を集めるか』という視点で一度サイトを見直してみることをお勧めします。