フリーランスになって5年目。全くの未知数で始めたけど、まあまあ順調にやってこれた。
よくある「○○○になるための3つの方法」とか「○○○が出来る人の3つの条件」とかネットの記事でありますが、殆ど役に立つものってなんて無い。そもそも人それぞれだろ!決めつけんな!ってツッコミを入れながら読むくらいで良いと思う。
でも、自分でも5年やってきた多少の経験を生かして、実感したことを書いてみようと思う。
■フリーで食ってくための3つ条件
ただし、この3つの条件は『全て満たす必要はなく、どれか一つあれば良い』という条件である。
1.スキル
2.人脈
3.お金
1.スキル(ノウハウと言い換えても良い)
スキルは分かりやすい。フリーというのは言わば傭兵であり、何かの秀でた力があると分かりやすい。スキルに応じて報酬も決まっていくので、高いスキルを持った人がフリーになるのが、一番多いパターンではないかなと思う。
ただ、デザインとかプログラミングといったものでなくても、
営業スキルや人を動かすスキル、お金を動かすのもスキルなので、アウトプットを工夫すれば思わぬ特徴に価値が出てくるかもしれない。
例えば、
・経営者に対してとことんダメ出しをしまくる
・とにかく上手い料理屋を知っているので、一緒に取引すると楽しい
こんなのもスキルと言えるかもしれない。
逆に、
・英語が出来る
・WEBサイトが作れる
このようなスキルを持っている人間は五万といるので、これだけでは差別化は出来ず、条件の悪い仕事しか回ってこないだろう。「英語のスキルを生かして海外進出のノウハウがある」「WEBサイトを作ってインターネットビジネスのノウハウがある」というようなスキル(ノウハウ)があると良い。
単なるオペレーターであれば、労働力は安い海外が競争相手になれば間違いなく相手にならない。
2.人脈(信用と言い換えても良い)
人脈も大切。ビジネスの世界は「人と人」の繋がりで成り立っており、
仕事が欲しいなら、仕事を依頼してくれる人が必要。
困った時に手を差し伸べてくれる人や、思わぬアイデアを貰ったり、良い意味でも悪い意味でも付き合う人から受ける影響は大きい。
一人で仕事をするなら、外部で一緒に仕事をする人やクライアントは、すべて人脈と言えるかもしれない。
ただし、人脈と言っても
・名刺を交換した程度
・ちょっと話したことがある程度
では、ただの知り合いかもしれない。
「一緒に仕事をしたことがある」と「ただの知り合い」では大きな違いがあり、
信頼関係を築けているかどうか(信用があるかどうか)が重要だと思う。
当然、事業を始めてすぐなんて、信頼関係を築けている人なんて、前職の会社とか、前職での取引先とか限られてくるので、最初は少なくて当たり前で、徐々に信頼関係を築いて、人脈を増やしていく形で問題ない。
3.お金
当然、食っていくためにはお金が必要。
いくら必要かは人それぞれだけど、「あるに越したことは無い」のが事実。
フリー(事業者)にとってお金は「余力・体力」であり、豊富な資金力があれば思い切ったビジネス展開が出来るかもしれないし、スタートダッシュが出来るかもしれない。
でも、大抵は会社員からの独立や学生からのそのまま独立、という事になるので、そんなに余裕のない状態で始めるのが殆どであると思う。
最初はコストの掛からない業態で始めて、徐々に拡大や環境を整えていく場合が多いかなと思う。
独立して暫く経った状態で、「来月の生活費がヤバイ!」なんて状態は、精神的にもかなりキツイと思うので、キャッシュフローはしっかり管理し、カツカツの状態であれば、生活コストか仕事の受け方を見直したほうが良い。
上記は3つの条件ですが、『どれか一つあれば、他の条件は十分に補える』はず。
1.スキルがあれば2.人脈、3.お金は後から付いてくる
スキルがあれば、人脈もお金も後から付いてくるはず。付いてこない場合は、やり方がマズイと思ったほうが良いかもしれない。自分のスキルを客観視し、どれくらいの価値があるか、どうアウトプットしていけば良いかを見極めて、「ちゃんと」仕事をしていれば、人によって差異は出るが、”多少の”人脈やお金を作る事も難しくないはず。
2.人脈があれば、「1.スキルのある人を集めたり」「3.お金を集めたり」出来る
3.お金があれば、「1.スキルの人に仕事を頼んだり」「2.人脈を作っていくこと」が出来る
上記2点はほぼ同じ意味かな。
フリーでも、経営者でも、『この人、どうやって食ってんだろう』というような人が結構いることに驚くことがある。
一見、特にスキルが無さそうでも、人脈によって良い仕事を得たり、お金を集めて面白いことをやってる人もいる。(それもスキルのうちの一つかもしれないが)
お金に関しては、スキルの高い人を集めて人脈を作っていくことが出来る。お金があれば依頼者になることが出来るので、質の良い協力者を見つけることが出来る(フリーというより経営者に近いけど)
「親族のコネ」や「親が資産家」というのも、立派な人脈だと言えるし、実際自営業や経営者をやっている人は親も自営業や経営者という場合も結構多いと思う。
こんな感じで、食っていくためには何か一つビジネスで秀でた部分があれば、
オールマイティーに何でも出来なくても、フリーで食っていく事は十分出来ると思う。
経理や税金は必要になった段階で覚えれば十分である。(不得意なら誰かにやってもらえば良い。)
足りない部分は長所を伸ばしていけば、十分に補える。
「優秀な人」は「特定の部分で優秀」な場合が多く、「人付き合いが苦手」とか「お金の管理が苦手」とか以外に無頓着だったり欠点も沢山ある人が多い。
器用貧乏にならず、何かの突破口があれば、一点突破していくような人の方が、「仕事を頼んでみたい」と思う可能性は高いかもしれない。
やってみないと分からない部分だらけだけど、
やってみて得た経験は財産になる。(成功したか失敗したかは大した問題ではない)
色んなフリーランスや経営者と知り合う機会があるけど、
詳しい懐事情は知らないが、大抵の人は「食えている」人が大部分。
逆に食えていない人は、上記の3つの条件の一つも満たせなかった人かな。と
人間も会社も国も、年を取ると簡単に動けなくなる事が多々あるので、
若いうちや身軽なうちにやってみると良いんじゃないでしょうか。
スキルも人脈もお金も無い、おまけに人間的にもかなりアウトな主人公が、
「度胸」と「ハッタリ」だけでのし上がっていく映画(笑)
フィクションだけど、「度胸」と「ハッタリ」だけで出世や成功をしていく人って結構いると思う!
(スキルよりもそれが求められる業界もあるよね)
むしろ、必要なのは度胸とハッタリで、後はどうにかなる!というメッセージを映画から感じた(笑)
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